神戸市垂水区にある春藤歯科医院は、1985年の開院以来、地域の皆様に寄り添った歯科医療を提供して参りました。歯を削るだけでなく、患者様の全身の健康を考慮し、口内の健康が全身に直結していることを念頭に置いた治療を心がけております。
このブログでは、当院の理念や取り組みについてより深く理解していただくとともに、皆様のお口の健康に役立つ情報を発信してまいります。
今回は、“叢生”についてお話しいたします。
叢生とは
叢生(そうせい)とは、歯が重なり合ってデコボコになっている状態のことを指します。
別名「乱杭歯(らんぐいば)」とも呼ばれ、日本人に最も多い不正咬合の1つです。
前歯が凸凹していたり、犬歯が歯列から飛び出していたりする八重歯も叢生の一種であると考えられています。
叢生の主な原因
叢生が起こる原因は、主に以下の5つが挙げられます。
顎と歯のサイズのアンバランス
顎が小さいのに対して歯が大きい場合、歯が生えるスペースが足りずに重なってしまいます。
遺伝的要因
歯や顎骨の大きさは遺伝の影響を受けます。
小さな顎と大きな歯を受け継ぐと、叢生になりやすくなります。
顎の発育不足
柔らかい食べ物ばかり食べていると、顎の発達が十分に進まず、結果として叢生になりやすくなります
乳歯の早期脱着
虫歯や怪我で乳歯が早く抜けてしまうと、永久歯が生えるまでの間に隣の歯が傾いたり移動したりして、叢生の原因となることがあります。
小さい頃の口の癖
舌で歯を押す癖や爪噛みの癖が、叢生を引き起こすことがあります。
叢生を放置するリスク
叢生を放置すると、見た目の問題だけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
主なリスクには以下のようなものが考えられます。
虫歯のリスク増加
歯が重なっていたり、凸凹していたりすると、歯磨きが難しくなり、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。その結果、虫歯になるリスクが高まります。
歯周病の危険性
30代以降は、歯周病の罹患率が高くなります。
叢生によって歯磨きが困難になることで、さらに歯周病のリスクが上がってしまいます。
消化器官への影響
噛み合わせが悪くなることで咀嚼力が低下し、胃腸への負担が増える可能性があります。
口臭の原因
歯周病の進行や歯磨きの不十分さから、口臭の原因となることがあります。
叢生の治療方法
叢生の治療には主に以下の3つの方法があります。
表側矯正
歯の表面に金属やセラミックの装置を取り付け、ワイヤーを使って歯を動かす従来の矯正方法です。
裏側矯正
表側矯正と同様の原理ですが、装置を歯の裏側に取り付けるため、外からはほとんど見えません。
マウスピース矯正(インビザライン)
透明なマウスピースを使用する方法で、見た目が気にならず、取り外しも可能です。
叢生でお悩みの方は、お気軽にご相談ください
叢生は、単なる見た目の問題ではなく、口腔全体の健康に影響を及ぼす可能性があるため、早期に適切な治療を行うことが大切です。
当院では、患者様お一人おひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案しておりますので、叢生でお悩みの方、歯並びが気になるという方は、お気軽にご相談ください。