コラム

矯正の後戻りについて

2025.03.31

神戸市垂水区にある春藤歯科医院は、1985年の開院以来、地域の皆様に寄り添った歯科医療を提供して参りました。歯を削るだけでなく、患者様の全身の健康を考慮し、口内の健康が全身に直結していることを念頭に置いた治療を心がけております。

このブログでは、当院の理念や取り組みについてより深く理解していただくとともに、皆様のお口の健康に役立つ情報を発信してまいります。

今回は、“矯正の後戻り”についてお話しいたします。

矯正の後戻りとは何でしょうか?

矯正の後戻りとは、矯正治療によって整えられた歯並びが、時間の経過とともに元の状態に戻ってしまう現象のことです。これは、歯や骨を移動させるという矯正治療特有の課題であり、矯正の方法に関わらず起こる可能性があります。

なぜ矯正の後戻りが起こるのでしょうか?

矯正の後戻りには様々な要因がありますが、主な原因として以下のようなものが挙げられます。

歯の周囲組織の不安定さ

矯正治療直後は、歯を支える骨や歯周組織がまだ不安定な状態にあります。この時期に適切な保定を行わないと、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。

加齢による変化

年齢を重ねるにつれて、歯並びは自然に変化していきます。これは矯正治療を受けていない方にも起こる現象です。

悪習慣

歯ぎしりや舌癖などの悪習慣が、歯並びに悪影響を与える可能性があります。

親知らずの影響

矯正治療後に親知らずが生えてくると、歯並びに影響を与えることがあります。

リテーナーの不適切な使用

矯正治療後のリテーナー(保定装置)を正しく使用しないことも、後戻りの大きな原因となります。

後戻りを防ぐには

矯正の後戻りを防ぐためには、以下のような対策が効果的です。

適切なリテーナーの使用

矯正治療後は、歯科医の指示に従って適切にリテーナーを使用することが非常に重要です。リテーナーには取り外し可能なタイプと固定式のタイプがありますが、いずれも歯科医の指示通りに使用することが大切です。

保定期間の遵守

保定期間は個人差がありますが、一般的に矯正治療期間と同程度か、それ以上の期間が必要となります。この期間中は、リテーナーの使用を怠らないようにしましょう。

定期的な歯科検診

矯正治療後も定期的に歯科医院を受診し、歯並びの状態をチェックしてもらうことが大切です。

悪習慣の改善

歯ぎしりや舌癖などの悪習慣がある場合は、改善に努めましょう。

親知らずへの対応

親知らずが歯並びに影響を与える可能性がある場合は、歯科医と相談のうえ、適切な対応を取りましょう。

後戻りしてしまった場合の対処法

万が一、後戻りが起こってしまった場合でも、諦める必要はありません。後戻りには以下のような対処法があります。

再矯正治療

後戻りの程度によっては、再度矯正治療を行うことで歯並びを整えることができます。

部分的な矯正

軽度の後戻りの場合、前歯部分のみの矯正など、部分的な治療で対応できることもあります。

新しいリテーナーの作成

後戻りの初期段階であれば、新しいリテーナーを作成して使用することで、これ以上の後戻りを防ぐことができる場合があります。

矯正治療後のケアにも対応しております

矯正治療では、矯正装置を外した後の保定期間やその後のケアも、大切な治療の1つと考えられます。後戻りのリスクを理解し、治療後も適切なケアを行うことで、長期的に美しい歯並びを維持できるようにしましょう。 当院では、矯正治療後のケアについても丁寧にサポートさせていただきます。治療後の不安や疑問がある場合は、お気軽に当院にご相談ください。

 

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